吉本ばなな「サンクチュアリ」をなんとなく読み始め、
ついつい最後まで読み返してしまった。
夜の海辺から始まるというところで、もうがっつり引き込まれ。
ホテル。夜。海。
なんか真っ赤なじゅうたんの、ホテルのロビーにいるような。
夜のホテルのロビーって。雰囲気が。
友子は負けたんでしょうか。
「高校のとき、彼女は本当に誰よりも光っていました。
なにもしなくても、何でも彼女の思う通りになるくらいに彼女はすごかった。
そういう時期ってもしかしたら一生にいっぺんくらいは、誰にでもあるんのかもしれない。
でも、どうしてか思うようにいかなくなって、いちばんびっくりてのは友子じゃないかな。」
「だからといって死んでしまうくらいに、そのことが彼女にはつらかったんだと思うよ。」
「人生はそういういつも自分にとって有利なものだったんだよ。
でも時際はそうじゃない。ずっと特別でいられる奴なんでいない。
そんな簡単なことを、きっと智子は死んでも認めなたくなかったんだ。」
そうなのかな。
違うと思う。きっとこれは、意外と”些細なこと”。友子の中では。
この小説の友子は、きっとその時期があったことを、良いほうにいかせる人であったはずだと。
そう思います。
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