「ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ」
ジェイ・エリオット, ウィリアム・L・サイモン
読了。
これは面白かった。
下手な小説よりも全然面白い。
長い本はあまり得意ではい自分が
これだけ長い本を、最後まで長さを感じずに読み通せたのが
この本のすごさの象徴だと思う。
一番印象に残っているのは、
(開発チームには)優秀な人材しかいらない、
それ以外は排除するといったジョブズの姿勢。
これが大前提となり、ほかの施策が成り立っていると感じた。
でも、人口のうちの優秀な人材のパーセンテージはほとんど固定なので
すべての会社でこの方法ができないことは明らか。
どこかの会社(というか、多くの会社)が、優秀ではない人材を引き受けなくてはならない。
それらの人材とうまく付き合っていかなくてはならない。
その付き合い方が、猛烈に難しいと思う。
この本はそういったことにはほとんど(覚えている限りでは全く)書かれていない。
よって、ある意味で、ほとんどすべての会社では、この本に書かれた方法論の多くは使用できない(極論すれば)。
さらにゆうと、ジョブスの地頭の良さに、ジョブスの成功が大きく支えられていることも分かった。
この意味でも、この本に書かれている方法論の多くは、
万人に使用できるものではない。(頭がいい人は数いれど、ジョブスほどの洞察力と行動力を兼ね備えた人は、そういない)
よって、この本の使い方としては、まず、純粋に読み物としての面白さを楽しむ。(小説を読むのと同じ種類の楽しさ)
そして、ごくわずかにある、一般的に使えそうな方法論を、自分のビジネスに応用する。
決して鵜呑みにしてすべてが使えると思ってはいけない(そんなこと誰も思わないか。。)。


